やさしい投資信託ガイドトップ目論見書を読もう!チェックポイント2

チェックポイント2


必要参考資料:「日興ビーンズ日本株ファンド」の目論見書(ここでダウンロード可能)

第二のチェックポイントは、
@投資方針
A投資対象
B投資制限 の三つです。
どれも大切な点ですので、何が書かれているのかをきちんと理解しましょう。

まずは@の投資方針からです、↓の図を見ながら一緒に確認していきましょう。


@投資方針
投資方針には文字通りその投資信託の投資の方針が詳しく書かれています
次のことを意識して読むようにしましょう。
『どういう投資態度でのぞんでいるのか?』


☆どういう投資態度でのぞんでいるのか?
上の図では、『PER、PBR等のバリュエーションの観点から株価が割安と判断される銘柄への投資』と書かれています。つまり、様々な投資指標から割安と判断された銘柄に投資していくという姿勢であると述べています。

『投資対象銘柄の選定にあたっては、ボトムアップ・アプローチによる個別企業のファンダメンタル分析を行い…』とあります。
ボトムアップアプローチというのは銘柄選定の方法で、簡単に説明しますと「個別企業をじっくり調査して選ぶ方法」となります。これの反対にトップダウンアプローチという方法があります。
(参考コラム:ボトムアップアプローチとトップダウンアプローチ




A投資対象
投資対象ではその投資信託が具体的に何に投資しているのかがわかります。
国内株式であったり、国外株式であったり、はたまた債券であったり投資対象は様々です。
上の図では『わが国証券取引所上場株式を主要投資対象とします。』と難しそうに書かれてますが、ようは「日本株に投資してますよ。」ってことを言ってるだけです。(目論見書全体に言える事ですが、難しい表現は抜きにして要点だけをとらえていくようにしましょう。)

投資対象ではどんな金融商品を投資対象にしているのか?が理解できればOKです。
(※日興ビーンズ日本株ファンドではファミリーファンド方式を採用しているため、実際に運用しているのは『日本株バリュー・マザーファンド』になります。ですから日本バリュー・マザーファンドというところに注目しましょう。)




B投資制限
   

投資制限ではファンドに組み入れない商品や通貨等について書かれています。
上の図では『株式への投資割合には制限を設けません。』とあります。
総資産の株式の占める割合が80%にもなったり60%にもなったりするということです。

『外貨建て資産への投資は行いません』とあるのは資産の一部を外貨で保有するということはないということです。

また投資制限ではこれらの他に投資を行ううえでの様々なルールを設けております。
例えば、
『同一銘柄の株式への投資割合は、取得時において信託財産の純資産額の10%以下とします。』という文章をよく見かけますが、これは「必要以上の集中投資はしませんよ。」と言っています。
こういった事も投資制限のなかに入りますが、目論見書を読み慣れないうちは、組み入れない商品や通貨等などを確認できたらOKです。


【チェックポイント2のまとめ】
@投資方針では『どういう投資態度で取り組んでいるのか』を確認する。
A投資対象では『どんな金融商品を投資対象にしているのか』を確認する。
B投資制限では『組み入れない商品や通貨等』を確認する。




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