やさしい投資信託ガイドトップ目論見書を読もう!チェックポイント3

チェックポイント3


必要参考資料:「日興ビーンズ日本株ファンド」の目論見書(ここでダウンロード可能)

第三のチェックポイントは、『手数料等及び税金』です。
手数料と税金とふたつありますが、大事なのは税金ではなくて手数料です。
PEPEは投資信託を選ぶうえでもっとも重視すべき点を手数料と捉えています。
手数料についてはきっちり理解しておきましょう。

    

@申込手数料
申込手数料とは販売手数料のことで投資信託を購入する窓口に払う手数料のことです。
ここの相場はだいたい2%ぐらいが一般的ですが、中には0%というノーロードファンドと呼ばれるものもあります。上の図の投資信託は0%なのでノーロードファンドということになります。
ノーロードファンドと呼ばれる投資信託はけっこうありますよ。



A換金手数料
換金手数料とは解約時にかかる手数料のことです。たいていの投資信託はここは無料ですね。若干信託財産留保額がかかる程度です。ここはそこまで気にする必要はありませんが、一応チェックはしておいてください。



B信託報酬等
この信託報酬がもっとも気をつけるべき手数料です。
信託報酬というのは、投資信託の運用者に払う運用代が主となっています。
毎年、基準価額に対して決められた利率が差し引かれていくので、長期保有を考えている方はとくに要注意項目ですよ、長期保有での信託報酬は金食い虫へと変身します。

ひとつ例をあげてみましょう。

例えば
信託報酬2%の投信A1%の投信Bがあるとします。
この二つの投資信託にどちらも元本100万円からのスタートで、同じくどちらも年率8%のリターンを条件に20年間運用したとします。

その結果、
信託報酬2%の投信Aの100万円は約320万円に成長しますが、
信託報酬1%の投信Bの方は100万円が約386万円に成長します。
投信Aと投信Bでは66万円も差が開くんです。

  

この例の場合は100万円の元本を元にしていましたが、元本が大きければおおきいほど差はさらに広がります。たった1%の差ですが決して馬鹿にはできません。

投資信託の信託報酬がもっとも重視すべき理由がいくぶん納得できたでしょうか。
信託報酬については目論見書以外にも記されています、決してこの数字を侮らないようにしましょう。

※信託報酬の利率の高いか低いかの判断能力は、様々な投資信託を見比べる経験をたくさんすることによって培われてきます。「外国株式の場合は高いな。」「おっ、日本株のインデックス型は安いぞ。」こういった経験をしていけば、次第に高いか低いかの相場が見えてくるようになります。


【チェックポイント3のまとめ】
☆信託報酬の数字に注意する
『他の投資信託と見比べる努力をしよう!』






【チェックポイントのおまけ】
※管理及び運営の概要
    

『管理及び運営の概要』という項目のなかに信託期間について書かれています。
信託期間というのは投資信託の期限のことです。
「いつまでこの投資信託の資産運用が行われるのか?」はここを見てきちんと確認しましょう。
上の図では平成23年4月19日までとなっていますね。残念ながら超長期での運用はこの投資信託では無理ですね。超長期保有をしたいのなら、信託期間が無期限のを探すしかないです。

※チェックポイントのオマケとしましたが、この部分はかなり重要です。期限が間近に迫っているにもかかわらず購入してしまって、後で気づくというのはよくあることです。無駄な損失はなるべく出すべきではありません、しっかりとチェックするようにしましょう。



Copyright(C)2008 PEPE All Rights Reserved