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CheckC「期中の売買状況」
続いてのチェック項目は『期中の売買状況』というところです。
日経225ノーロードオープン」のページ数でいうと、4ページ目の下の方を見てください。
【株式売買金額の平均組入株式時価総額に対する割合】という箇所が確認できるでしょうか。
その表に期中の売買状況についての情報が書かれています。
確認するポイントはひとつだけです。

   

売買高比率というところに注目してください。
売買高比率というのは、
『期中の株式売買額÷期中の平均組入株式時価総額』
で算出することができます。

何がなんだかわかりませんよね^^;

売買高比率っていうのは、売買回転数のことです。
数字が高ければ高いほど、積極的に売買していることになります、逆に小さければ小さいほど売買は控えているということになります。長期投資の投信は比較的数字が小さな数字になりますね。
(長期投資の場合は買い付けるだけですから、自然と売買高比率も小さくなります。)

ここで確認してほしいのはずばり『回転数の数字』です。
なるべくなら売買回転数が高すぎない低い水準の投信が長期投資にはいいでしょう。
また前期の売買回転数と見比べることができるファンドの運用報告書もありますので、前期と当期との売買回転数を比較してみるのが最も効果的です。

なかには前期は低かったのに、今期は売買回転数が急激に高くなってたりするファンドもあるんです。
基本的に売買回転数が高いファンドは運用が安定していない証拠であるとみなされますのでこの点だけは抑えておいてください。(この点だけ抑えてくれればこのチェックポイントはOKです^^)

CheckCのポイント
・売買回転数を確認すること
数字が高すぎるのは運用が安定していない証拠です。
1以下が長期投資にいいのではないでしょうか
参考までに本格的な長期保有型投信で有名な『さわかみファンド』の売買回転数は1以下におさえられています。銘柄は買い付けるだけで長期ホールドを貫いているようです。



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