やさしい投資信託ガイドトップ運用報告書を読もう!運用報告書を読もう6

運用報告書を読もう6



    

以上、運用報告書のチェックポイントを見てきました。
最後にポイントをまとめてみますと、
Check@ベンチマークと比較してどうだったのか?
CheckA現在の状況と組み入れ銘柄はどうなのか?
CheckB信託報酬のコストは高すぎないか?
CheckC売買回転数の確認(運用が安定しているかどうか)


この4つの点を確認してみて、何か気になる箇所があるのなら投信の積み立てをやめて解約するのも手です。(こういうのは早いうちに気づいたもん勝ちですので、運用報告書を読める方というのは読めない方に比べて一歩リードしていることになります^^)

参考までに管理人がとくに気をつけている箇所はCheckAとBですね。
CheckAについては、言ってみれば運用者からのメッセージみたいなものですからね。ファンドの現在の相場に対する考え方をダイレクトに読み取ることができます。(ここに書かれてある将来の経済に対する見方が自分の考えと一致しているのならば、積み立て投資続行ということになります。)

CheckBの信託報酬についてはもうホント過敏に反応しますね。はっきり言って、現在の日本の信託報酬(運用手数料)は高すぎます。これではせっかく運用して手に入れた報酬もすべて販売会社、運用会社などがかっさらっていくことになります。
信託報酬2%とかの投信もありますが、はっきり言ってこれはぼったくり投信ですよ^^;
購入者をなめてるとしか言いようがないです。そういう購入者の足元見るような投信は購入すべきではありませんし、時代の流れを見抜けない投信はいずれ自然に消えていきます。
現在、証券会社から投信の手数料値下げが始まりました、これが運用会社の信託報酬値下にもつながるかどうかは購入者の態度次第です。なめられないようにしないといけませんね^^


Check@とCはあまり気にしていません。@についてはベンチマークにはもちろん勝ってほしいですが、一年や二年という短期間で勝つよりも10年、20年かけて長期で勝ってくれれば良いと思ってるからです。投資信託の本質は『長期に積み立てていく商品』であることですからねこの点を認識していない方というのは、投資信託で失敗する方です。(『投資信託で損した〜。』って話をよく聞きますが、そういう方は買ったままほったらかしという方です。大事なのはコツコツ積み立てていくことなのに・・・。)


おまけ「組入有価証券明細表」
※最後におまけのコーナーを作ってみました^^
ここではとくに投資信託をやろうとしている方よりも個別銘柄投資を考えている方にオススメの知識です。

まずは『日経225ノーロードオープン』を開きましょう。
組入有価証券明細表は6ページに書かれています、そこのページに移ってください。
たくさんの銘柄名(企業)が書かれていると思います。
実はその並んでいる銘柄が投信が買い付けて保有している銘柄なんです。
株数に評価額とけっこう詳しく書かれていますよね?

   

さぁ、この組入有価証券明細表から管理人が何が言いたいのかわかるでしょうか?
管理人がやろうとしていること・言いたいことは、この日経225ノーロードオープンの組入有価証券明細表ではほとんど役に立ちません。(だって銘柄名が日経225という題名からもわかっていますからね^^;)

管理人が言いたいことは・・・・・・、
たとえば長期投資を実践するとして、あなたはどんな銘柄を選びますか??
長期投資の銘柄の大前提として、決してつぶれない会社という考え方があります。また管理人の持論としては、『10年後もコツコツ利益を重ねている会社』というものです。こういった会社を探すには、ちょっとした投資の知識と経験が必要になります。(特に経験というものはおおきいですね。でもこの場合の経験というのは投資の経験というよりも社会経験、人生経験のほうにあたります。)

『どんな銘柄が長期投資に良いのかわからない・・・・・。』
こんな方もいると思います。


そういう方にオススメの投資法に『長期投信コバンザメ投資法』というのがあります。
(注:あまりおおっぴらにオススメできる投資法ではありません。その点を理解したうえで読み進めていってください。)

投資方法はいたって簡単。
長期投資を実践している投資信託をみつけて、その投信が保有している銘柄を買っちゃえばいいだけです。長期投資専門の投資信託が保有している時点で、その銘柄が長期にわたって存在し続けることはほぼ確実です。(一応プロが研究に研究を重ねて厳選して選んでる銘柄ですからね。信用性は素人が適当に選ぶよりも高いです。)

具体的にどの投資信託の組入有価証券明細表を見ればいいのか?
いまのところ管理人が自信を持ってオススメできる投信は、さわかみファンドだけですね。
さわかみファンドの銘柄選択の基本方針は企業の5年先を見据えたものです。
現在、5年前に購入していた銘柄が上昇しており、さわかみファンドに対する銘柄選択眼はかなり高いことであることが確認できました。

ぜひとも優秀なさわかみファンド銘柄をコバンザメしてほしいところですが、注意点を言っておきます。

1、売り時がわからない
購入して上昇はしたものの、いつ売っていいかわからないという時期が必ずきます。
管理人が積極的にこの投資法をオススメできない点にこの問題があります。投資については、いつまでも他人の判断に頼っていては駄目なんです。
自分の経験、失敗から自分の投資哲学が生まれます。その投資哲学をみつけることができたものだけが将来的に資産を増やすことができます。このことは頭の片隅にぜひ置いといてください。
自分の投資哲学をみつけること、投資で良いリターンを得ることよりも大切なことです。
(あまりわかってもらえないですけどね^^;)

2、最近購入した銘柄
さわかみファンドが5年前に購入した銘柄をいま購入してもあまり意味がありません。なぜなら、たいていが上昇しきっちゃってるからです。できれば直近一年以内に購入した銘柄がいいでしょう。
そういう銘柄のみつけ方は、夏になれば新しく運用報告書が提示されますので、そこでぜひともチェックしておいてください。(運用報告書の中の『当期中の主要売買銘柄』というところに書かれます。ここには売りつけられた銘柄ものっていますので注意してください。去年の運用報告書で確認してみてください→さわかみファンドの運用報告書

3、投資信託も人間・間違いはあります!
いくら優秀なプロでもミスはあります。買い付けた銘柄が上昇しなかったとしても文句は言えません。
そういうミスを防ぐために、投資信託というのは分散投資をしています。運用者も自分が人間であることを自覚しています。誰にでもミスはあるんです、その点もご理解くださいね。(この点もおおっぴらにオススメできない理由のひとつです。このサイトに訪れる方はできれば一人ひとりが自分なりの投資哲学、価値観を身に付けてほしいと思ってます。)



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