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運用報告書を読もう!はじめに


今回のコラムは『運用報告書』についてです。
『目論見書』よりもページ数が少なく(だいたい10数ページぐらいかな。)、かつ目論見書よりも読みやすいレポートです。・・・といっても初めて目にする方は、運用報告書を見ても「どこをどう見ればいいの?」ってポイントがわかんないと思いますので、ここでは最低限見てもらいたいポイントだけおさえて紹介していきます。


【運用報告書とは?】
まずはじめに、『運用報告書』とはいったい何なのか?というところから簡単に説明しますね。
運用報告書っていうのは、ファンドの決算ごと(たいていのファンドが一年決算です。)に運用状況を投資家に報告するレポートのことです。この運用報告書は目論見書と同じで法律によって提出することを義務付けられてます。


運用報告書っていうのはこう考えてもらえるとイメージしやすいですよ。
一般企業は決算期を迎えると一年の営業成績を報告するために決算書を作成しますよね。
運用報告書はこの決算書にあたるんです。(投資信託の決算書


その投資信託の決算書でもある『運用報告書』には何が書かれているのか?
内容の中心は、ファンドの一年間の運用成績についてです。
(そりゃそうですよね^^; 決算書ですから成績をのせないと意味がありません。)

現在の投資状況の説明からはじまって、
「これこれこういう理由で、今年度の成績はこのような結果になりました!」
と運用成果の状況を簡単に説明してくれてます。

つまり、運用報告書からはそのファンドの運用成績が良かったのか、それとも良くなかったのかを知ることができるんです。ぜひとも読めるようになっておきましょう。


【運用報告書の目次】
    
上の図は運用報告書の目次をまとめた図です。
レポートの構成は基本的には図のような感じになっていて、順番も図のとおりです。(上から順に書かれています。)
サーっと見ても何がなんだかわからないですよね^^;

ここではとりあえず、「へ〜、なんだかたくさん項目があるな〜。」と思うぐらいでOK。
項目はたくさんありますが、チェックすべき点は実はその半分でいいんです。

上の図にチェックすべき箇所を強調したら下の図のようになります。
    
チェックすべき項目を赤線(青線)で引いて、チェック番号を振ってみました。(Check@〜C)
10項目中5項目なのでちょうど半分ですね。(おまけ入れて5項目)

みるべき点は赤い線を引いた箇所です。(ここだけはぜひとも読めるようになりましょうね!)

では次回のコラムから各チェック項目(Check@〜C)について詳しくみていきましょう。
『いったい何に注意して見ていけばいいのか?』
実際の運用報告書を例に、文章と図を使って示していきたいと思います。



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