リスクとリターンの理解@
以前エクセルで作成した、資産運用シミュレーションマシーンである
ぽーとふぉりおりろん(金額ver)。
このマシーンは、各種類のインデックスファンドを組み合わせて予想される期待リターンとリスクを算出し、その期待リターンをもとに積立投信を行った場合、どのような運用結果になるかをシミュレーションすることができるツールです。(詳しくは⇒
資産運用シミュレーション)
管理人は、この
ぽーとふぉりおりろん(金額ver)を作成して、『これで期待リターンとリスクを算出出来るゾ!』と単純に満足しちゃってたんですが、この
リターンと
リスクにはいったいどういう意味があるのかとか、どうやって算出されているのかとかを説明していませんでした。
「日本株式のリターンは5%ぐらい。リスクは20%ぐらい」
、、、とは言うものの、
・じゃあその数値の根拠はいったいどこから引っ張ってきてるの?
・どうやって算出しているの?
・毎年5%ずつ必ず増えていくの?
このコラムではそういった疑問を解消するために、
リターンの算出方法とリスクの算出方法を分かり易く説明していきます。
算出方法を学んでリターン・リスクの考え方を身につけていきましょう。
<リターンの算出方法>
リターンの算出はすぐにイメージできるかと思います(^^)/
@まずはある一定期間中にどれだけのリターンが得られたかを、つまりトータルリターンを算出します。
A続いて算出されたトータルリターンを今度は年率(複利)に換算すればリターンの算出完了です。
(例題で確認してみます♪)
Aファンドは設定以来10年間運用されています。
現在の基準価格は20000円(設定時:10000円)
10年間で2倍になっていますね、優秀なファンドです(*^^*)
@トータルリターンは・・・・((20000−10000)/10000)×100%=
100%です。
A続いて算出されたトータルリターンを今度は年率(複利)に換算・・・100%⇒
7.2%となります。
(※エクセルの関数を使って計算=POWER(最終価格/初期価格, 1年/投資期間)
※リターンの算出に使う数値は、
初めの基準価格=10000円と
10年目の基準価格=20000円のみ。10年間の基準価格の細かな動きは無視していますので注意してください。
(1年目のリターンは+10%、2年目のリターンは20%、3年目のリターンは30%。よって平均リターンは10+20+30=60/3=20%、、、という考え方はしていません。)
図で示すと以下のような感じです。参考に(^^)/
リターンといっても上図の基準価格の動きを見ればわかるかと思いますが、一定して増えていくわけではありません。
プラスの年もあればマイナスの年もあります、一定して増えていっていないことを当たり前ですが、理解しておきましょう。(このプラスに動くかマイナスに動くかの幅が小さいと不確実性が小さいということでリスクは小さいと捉えられます。逆に大きくプラスに動いたり、マイナスに動いたりと値動きが激しい場合はリスクが大きいと捉えられます。詳しくは次ページで^^;)
リターンはイメージがつきやすいので、説明も簡単なんですが、リスクは個人的な問題でちょっと時間がかかりそうですので(^^;)、次のページでじっくり説明していこうと思います。