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MMF2・三つの特徴


MMFには3つの特徴があります。
@短期金融商品に投資
A毎日決算の毎月分配型
B売買の手数料無料(一部条件あり




@短期金融商品に投資
 マネーマーケットファンドの主な運用対象は、短期の国債を中心とした公社債や、コールローンコマーシャルペーパーなどの短期金融商品です。

 こういった運用先は、高格付けのもので組み立てられていて、そうしている理由は金利の変動による基準価額への影響を排除し、一口一円という基準価額を維持することを最大の目標においているところにあります。つまり、安全性を最も重視して、元本割れを防ぐことを最大の目標にしているんです。

※コールローン、コマーシャルペーパーとは?
 金融機関同士の資金の貸し借りを行う場をコール市場といい、この場合貸し手側から見た場合コールローンといいます。ちなみに借り手側から見た場合はコールマネーといわれてます。(短期間お金を貸して利息を得るんです。)
 またコマーシャルペーパーというのは、企業が短期の資金調達を行うために発行する無担保の約束手形のことをいいます。(要するにこれも短期的な借金とかわりません、ただ担保が無いので優良企業しか発行できないとも言われています。きちんと借りたお金を返せる企業だけということですね。)

注:2011年欧州債務危機において、米MMFの一部には、欧州金融機関が発行するコマーシャルペーパーへの投資ポジションを大幅に落としているところも見られました。元本割れを防ぐことが最大の目標ですから、当然と言えば当然。。




A毎日決算の毎月分配型
 MMFは毎日決算を行っており、元本を上回る収益があれば収益分配金として毎日計上し、基準価額を一円に戻しています。MMFの目標は元本割れをふせぐことにありますからね。また基準価額を一円に戻すことで、いつでも買い付けたり、売却したりできるようにしています。
ただ毎日決算であるといっても分配金が毎日支払われるわけではありません。毎月の最終営業日に一か月分をまとめて自動的に再投資されます。



B売買の手数料無料
 買い付け、売却は基本的にいつでもできます。
さらに手数料もとられることはありません。
(ただ投信会社によっては条件がついているところもあります。)

また売却時に注意してほしいのが、買い付けから30日未満の解約の場合、一万口あたり(10000円あたり)、10円の信託財産留保額が差し引かれます。
この点にだけ注意してください。




三つの特徴からわかるように非常に流動性の高い金融商品となっています。
組入れている資産自体が非常に流動性の高い金融商品ばかりですから当然ですからね、現金にしたいときにすぐに出来る点がMMFの魅力です。

次にMMFの有効な利用方法を考えていこうと思います。
MMF・マーケットマネーファンド3へ続く・・・



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