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ベトナムを知ろう!


 ベトナムという国はいったいどんな国なんでしょう。2010年現在のベトナムの一般概況についてまとめてみました。ベトナムは新興国の中でも有望な投資先であると言われています。本当にそうなのでしょうか?ベトナムという国を一緒に見ていきましょう(^^)/



【1.ベトナムの基礎データ】
国名 :ベトナム社会主義共和国(Socialist Requblic of Viet Nam)
面積 :329,247平方キロメートル(日本の0.88倍)
人口 :8,579万人(2009年4月1日付)
首都 :ハノイ 644万人、ホーチミン 712万人(2009年4月1日付)
言語 :ベトナム語、ほかに少数民族語
宗教 :仏教(約80%)、そのほかにカトリック、カオダイ教、ホアハオ教など
公用語:ベトナム語

     




【2.ベトナムの人口構成】
ベトナムの人口についてなんですが、2009年12月31日付のデータでは、

 人口:8579万人(都市部:2537万人  地方部:6042万人)

となっています。
東南アジア諸国の中でも人口は一億人弱と、ここから豊富な労働力が伺えます。


ベトナムの人件費は安く、労働集約型産業にメリットがあり、現に先進国の企業の中には生産拠点としてベトナムを選んでいる企業もあります。中国も先進国企業の生産拠点として選ばれていたものの、最近は人件費増に伴うコスト増・収益圧迫懸念・リスク分散の観点から、より低コスト・低賃金を求めて他国に生産拠点を築く企業もあります。その他国の中にベトナムがあるわけです(^^)/

 また労働集約型産業のメリットだけでなく、その後のベトナム経済を見据えることも重要です。
下図を見てください、赤で囲んだ世代が本格的な消費を始める頃(2020年頃)は内需主導の経済成長も期待できるってことです(^^)/

  






【3.ベトナムの経済成長率】
 国の成長度合いを測るにはGDP成長率を見るのが一番。ベトナムのGDPは中国、インドには劣るものの、新興国の中ではその次にあげられる国です。ベトナムの周辺国と比較するとどうなんでしょう。
下記の表はASEAN6カ国のGDP成長率の比較一覧表です。
  

 ベトナムのGDP成長率は上の表のようにASEAN6カ国の中でも飛びぬけて好成績であることがわかります。アジア危機(1998年)はどこの国も軒並み大打撃を受けていましたが、ベトナムが打撃を受けていないのは、凄い!金融危機(2009年)もまたしかり(^^)/
(※アジア危機は、国内金融資本市場が未発達で対外開放していなかったため影響は少なかった。)




【4.ベトナムの主な産業】
 ベトナムの産業にはどんなものがあるのでしょうか。産業別GDP構成比率を見てみましょう。

   

 先進国企業の製造拠点』『世界の工場との言葉どおり、製造業が第一位。
ベトナムの特徴でもある、「優秀な労働力+低賃金」がGDPの数値にあらわれているのが良くわかると思います。
先進国企業はベトナムで低コスト商品をつくり、自国で販売する。これは輸出入データを見るとさらに良く分かります。(輸出入データは5で。)

製造業の伸び率は年間約10%、金融危機時(2008年〜2009年)はさすがに伸び率が落ち込んでいるものの、それ以前の期間ではベトナム産業の中ではNo.1の伸び率で、これは2015〜2020年近くまで続くと見ています(^^)/

続いて商業が第二位。ベトナム国民による消費の活発化は、賃金の上昇の後、消費に回すお金が出てくれば活発化してくるはずなので、今後成長が期待できる産業の一つですね。(2020年以降か。)

意外にも第三位が農業です。もともとベトナムは農業の国ですし、工業化を果たしたとは言うものの、まだまだ農業従事者は多くいます。(言い換えれば、まだまだ世界の工場としての発展余地があるということです。)
輸出品目に実はコメが含まれてて、コメの輸出国で有名なタイに続いて世界第二位のコメの輸出国なんです。(近いうちにタイを抜いて第一位になるでしょう。)

 
  (GDP産業別表)




【5.ベトナムの輸出入国と輸出入品目】
◎主な輸入品(2009年)
  

 第1位の機械・設備部品の輸入国の相手は中国が3割、日本が2割であり、何のための輸入かというと、ズバリ商品や建物等を作るためです。ベトナムの特徴である先進国企業の製造拠点』『世界の工場を自負するための輸入でもありますね☆

ベトナムでは品質の低い機械しか作れない、だから他国から機械設備を仕入れるのだけれど、質の高い日本の機械はコスト的にちょっと高い。だから低コストでかつ比較的質の良い中国からの機械設備の輸入がここ最近は伸びています(^^)/


第2位の石油製品を輸入していることについては、下で書かれている主な輸出品の第1位が原油であることを考えると矛盾しているように思います。輸出しておいて、輸入している、、、何故なんでしょう?
答えは、ベトナムは製油能力に乏しいからです。

原油自体は産出されているけれど、それを石油に換える能力に欠けているんですね(^^)/


第3位は鉄です。国が発展するうえで欠かせないのが鉄や鉄屑。
第4位は、織布・生地などの製造業が商品を作るための材料ですね。ベトナムは世界の工場、ここで低コストで作られたものが先進国で安く売られます。
第5位は、自動車部品・パーツ。これもベトナムで組み立てて先進国へ輸出するパターンです。ベトナム国内で自動車が活発に買われるのはもう少し先でしょう。いまはバイクが主流、特にホンダが人気(^^)

  (参考:国・地域別輸入一覧)
  
※中国から安価な機械設備を輸入していることを表してます。機械を仕入れて、ベトナムで製品を作ってアメリカに輸出する。そんな構図がイメージできます。




◎主な輸出品(2009年)
  

 第1位は縫製品です。これは輸入した織布・生地を加工した商品(服など)を先進国に輸出しているってことを示してます。(第3位の履物も同じです!)

ベトナムは先進国企業の製造拠点』『世界の工場
材料を輸入して加工して商品を作り輸出する。いまのベトナム経済を発展させる原動力となっている動きがこれです。

今後は徐々にですが、中国と同じように賃上げ等が活発化してくると思いますが、それをネガティブな情報ととらずに、ベトナムの人たちの消費が活発になる予兆と捉えることが投資で成功する秘訣かもしれません。内需主導の経済成長の恩恵にもあずかりたいものです(^^)/


第2位は原油。ベトナムは原油を石油にする能力がないため、産出された原油は輸出してしまいます。輸出先の主力はオーストラリアやシンガポール。シンガポールは石油精製能力に秀でており、大規模な製油所を保有しています。

第3位は水産物。ベトナムは縦に細長い地形をしており、海に広く面しています。もともと日本向けの輸出が多かったのですが、近年は米国・EU向けへの輸出量が高まってきています。

第4位の履物、第5位のコンピュータ電子製品・部品、ともに第1位の縫製品と内容は同じ。世界の工場ゆえの第4位、第5位です。

  (参考:国・地域別輸出一覧)
  
※米国が最大の輸出国です。これは例によって、ベトナムで製品を作りアメリカで売るってことです。




【6.ベトナムのまとめ】
 ベトナムの国は、上記のようにまだ発展への道を歩み始めたばかりです。今後も、当面は世界の工場として、先進国企業の生産拠点として栄えていくでしょう。人口は多く、何より若年層が多い。豊富かつ勤勉かつ優秀な労働者に恵まれ、さらに政治社会は非常に安定しているときている。いまは軽工業が主流ですが、まずはその地位を確立し、国民の経済力は徐々に高まってくるでしょう。
そして、国民の経済力が充実してくれば、内需主導の経済成長が期待できます。そこから投資のリターンを回収していけたらと考えています。

 計画上は10年超の長期投資を予定、10年を経るまでに幾多の上昇と下落を経験することになるのやら。高すぎると思えば売り、安すぎると思えば買う、そんな器用なことができるとは考えていないので、基本的には安すぎると思ったときに買っていく、積立投資のスタイルを確立しようと思ってます(^^)/



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