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投資信託の売り時2


では次に投信の専門家は「投信の売り時について」どのように考えているのかを簡単に見てみます。

(米国・モーニングスターのスー・スティーブンスのコラムより抜粋)

【売り時を考えるヒント】
@資産配分のバランスが崩れたとき
A同一カテゴリーのベンチマークをアンダーパフォームしている期間が長すぎるとき
B損失が許容範囲をこえているとき
Cファンドマネージャーや方針の変更があったとき
D税制上有利なとき
E目標を達成したとき



まず@資産配分のバランスが崩れたときについては、これはポートフォリオの資産配分についてのリバランスの必要性を説いています。
たとえば・・・・・、
A君「総資産のうち日本株が30%、外国株が30%、債券が30%、現金が10%で構成していたのだけれど、確かめてみると外国株の割合が40%を越えていて日本株の割合が20%に下落している。これは外国株を少し売って、日本株を買い、30%・30%の割合にポートフォリオを構成しなおそう!」
・・・・・これがリバランスです^^

A同一カテゴリーのベンチマークをアンダーパフォームしている期間が長すぎるとき
これついてはファンドのベンチマーク(TOPIXなどファンドは目標となるものを設定しているんです)を3年以上下回っているなど、ファンド自体の信頼性が問われていないかのチェックです。(ベンチマークを3年以上下回り続けているファンドはよほどのことが無い限り、良いファンドとはいえません。)


B損失が許容範囲をこえているとき
これは個別株式投資でいうロスカット、つまり損切りというのにあたりますね。
投信においては意味のない手法だとは思いますが・・・・。(投信のプロが言っているのだからロスカットラインを決めて活用したほうが良いのかもしれません。しかし、管理人としては『明らかに駄目なファンドはファンドを選ぶ時点でわかるはず!』という意見、ロスカットラインを決めて投信するぐらいなら、個別株式投資でやったほうが効率も利益率もいいはずです!)


Cファンドマネージャーや方針の変更があったとき
保有ファンドのファンドマネージャーが突然退任したり、その後継者がいない場合などは売り時かもしれないということです。インデックス型の投信はさておき、アクティブ型ファンドはこのファンドマネージャーの変更には十分注意すべきでしょうね・・・・といっても売ることぐらいしか対策はとれないと思いますが。(偉大なファンドマネージャーが活躍しているところほど、世代交代は荒れるものなのかもしれません)


D税制上有利なとき
税制上有利という点については日米で差がありますから、これはなんともいえません。


E目標を達成したとき
さいごのは管理人と同じ意見でした。
目標ありきで投資を行うべきです。

積み立て投資を行っている方でとくに目標設定もなく始めてしまった方は、すぐにでも目標を作ることをオススメします。とくに考え付かない方はとりあえず、「300万円を目指す!」といった金額目標を設定しておくといいです。

とりあえず金額設定しておいて、後で目標を考えてもぜんぜん遅くはないですから。


【おまけ】
目標設定のヒント:「300万円で何しようか?」といった視点から考えると、目標なんてすぐにみつかります、良い目標をみつけられることを祈ってます。



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