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再評価されるSRIファンド(2006年7月2日更新)


SRIファンドって聞いたことありますか?
SRIとは「Socially Responsible Investment」の略称で社会的責任と訳されます。

企業の社会的責任を考慮して企業を選別し、投資するファンドのことをSRIファンドといいます。管理人流に訳すと、『自社だけが儲かればいいというのではなくて、自社にかかわっている人たちのことも考えて企業経営を行っている企業を選んで投資しているファンド。』となります。

要するに「社会にとって必要だ」と思われるような企業ですね。
→より詳しくSRIファンドについて知りたい方はこちらへ(モーニングスターが提供しているサイトですが明らかにサボってます、注目されてませんからね^^;)
→また当サイトのコラムでも一度取り上げています(SRIファンド


実はこのSRIファンドの運用成績が現在注目され始めています。
2006年5月末時点の運用成績ですが、過去三年間のリターンを見るとTOPIX並であったパフォーマンスが過去一年間ではTOPIXを上回るファンドが多く出てくるようになり、過去6ヶ月間のリターンを見ると大部分のファンドのリターンがTOPIXを上回る結果となりました。
(画像でチェック→こちらで画像が開きます

TOPIXを大きく上回ったのは、相次ぐ企業の不祥事で「CSR」に対する投資家の関心が高まったことが背景にあるようです。
(最近で言えば最も有名なのは、ライブドアの事件ですが、三菱自動車のリコール問題やアイフルの強引な取立てなどがありましたね。)

こういったSRIファンドの関心の高まりに対して、普及を促す動きが出ています。
環境省の動きがそうです。同省はSRIファンドが広まると企業の環境研究に個人資産を呼び込むことができて、技術開発にプラスに働くと考えています。

また国際的には国連が2006年4月に「責任投資原則」を定めました。これにより国際的なSRIの流れが加速すると見られています。


【SRIファンド購入における注意点】
・CSRに取り組んでいる企業は現在ではまだ大企業ばかりです。そのため大型株の比率が高くなり、中小型株主導の相場時において成績は遅れをとる場合があります。

・環境基準などが収益に貢献するにはそれなりの期間が必要ですので、投資に際しては長期運用が前提となります。(投資信託自体が長期運用前提ですよね^^)


ファンド選びにおいては、運用方針がそれぞれ明確なものが多いので、過去の運用成績を重視したファンド選びが良いと思われます。(基本方針が変わらないということは組入れる銘柄も変わらないということであり、パフォーマンスもさほど変わらないと予想されるということです^^)

参照コラム:モーニングスターのファンドインベスター
(モーニングスターのファンドインベスターとは投資信託専門の雑誌のことです。)



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