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バランスファンドとは?


投資信託の種類に、株式に投資する株式型投資信託と債券に投資する債権型投資信託がありますよね。実はもうひとつ、株式と債券を組み合わせた投資信託もあるんです。
それを「バランスファンド」といいます。
(投資信託協会の規定では「株式組み入れ比率が70%未満で、株式・公社債のバランス運用、或いは公社債中心の運用を行うもの」となっています。)


【バランスファンドの特徴】
このバランスファンドの特徴は分散投資ができているところにあります。
株式と債券の両方に投資しているわけですから、ひとつの投資信託だけで分散投資が可能になります。そのため株式市場が好調なときは株式型投資信託ほどのリターンは得られませんが、株式市場が軟調なときは株式型投資信託よりも良いパフォーマンスになります。

    


【バランスファンド:ターゲットイヤーファンド】
バランスファンドの商品のなかには、
「はじめのうちは株式投資の比率を高く、債券の比率を低くして運用を行い、時間の経過とともに株式の比率を低くして、債券の比率を高めていくというバランスファンド」が存在します。

このバランスファンドは、
三菱UFJ投信が運用会社の『ターゲットイヤーファンド』が有名です。
    
『ターゲットイヤーファンド』の文字の後ろに2030とか2040などと書かれていますが、これは西暦2030年だったり2040年をあらわしています。ターゲットイヤーファンドとは、その年度の決算を目標にゆっくりと債券比率を高めていくファンドです。

このターゲットイヤーファンドの主旨は何なのかというと、
「はじめはリターンの大きい株式に投資を行い、年月の経過とともに安定した債券に運用の重心を変更することで、目標年度でのライフイベント(住宅購入や老後資金)に資金を確保すること。」となっています。

要するに、
「若いうちは多少リスクをとっていってもいいけれど、年を重ねるにつれて徐々にリスクを減らすべきだ。」といった資産運用の基本的な考え方にのっとった商品であるといえます。

    

なかなか魅力的な商品に思えますが、冷静に考えてみるとそうでもありません。
というのも、
「もしも株式比率の高い時期に株式市場が軟調で、債券比率を高めた後に株式市場が好調になってしまったら、資産運用は上手くいっていると言えるでしょうか?」

株式市場は7年間のうちのはじめの6年は株価が軟調でも、最後の一年で株価が2倍になるような世界です。株式投資は長期で運用するのが良いという意見が多いのは実はこれが理由です。

ターゲットイヤーファンドを購入するときはじっくり考える必要があるようですね^^



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