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卵は一つのカゴに盛らない(2006年3月7日更新)


投資の世界にこんな言葉があるのを知ってますか?
     『卵は一つのカゴに盛らない』

この言葉は、「もしもカゴを落としてしまうと、すべての卵が割れてしまう。」という考えからきています。
株式投資でひとつの会社に集中して投資を行なう方がいたとします。
もしもその会社が倒産してしまったときスッカラカンになってしまいますよね。
このことを戒めるために上記のような言葉は生まれました。
(カゴを会社に卵をお金に例えています。)

          
      (ひとつのカゴで保管していたら上の図のようになってします。)

株式投資を行なっている方は、もしものときに備えていくつかの会社に分散投資する方が多いです。
しかし、株式投資の分散投資というのはけっこう難しいものなんです。
というのも、分散投資も会社の選び方によっては、意味のない分散投資になってしまう場合もあります。

例えば、
住友金属、JFE、新日鉄の3銘柄に分散投資をしたとしましょう。この3銘柄には共通点があり、それはずばり鉄鋼です。鉄鋼業の好不況の波に三つとも影響を受けますから、三つの銘柄の株価はたいてい同じように動きます。
ですから、鉄鋼業界が好調なときはいいですが、鉄鋼業界が不況になったとき、この3銘柄の株価は揃って下落していくことになります。この3銘柄への分散投資は分散投資のように見えて実はそうではないんです。

分散投資をするならば、なるべく株価が連動しないような銘柄を組み合わせなければいけません。株式投資の分散投資はその銘柄選びという点で難しいんです。


そこで投資信託の登場です。
投資信託というのはリスクヘッジ(「ひとつのカゴに盛らない。」)を考えて、たくさんの銘柄を買い付けています。さらに銘柄を厳選するのは運用者であるファンドマネージャーです、彼らは銘柄選びの点ではバランスを考えて選んでいます。
このように投資信託という商品はそれ自体が分散投資の効果を持っている商品なので、分散投資を考えている方には非常にメリットのある商品なんです。

さらに投資信託ならばより大規模な分散投資が可能になります。
それは外国株に分散投資をしている外国株投信を購入するんです。日本株投信と外国株投信を組み合わせることによって、さらにリスクを減らすことが可能になります。
投資信託のメリットは効果的な分散投資ができるところですね。



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